株主の皆さまには、平素より格別のご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。

前中期経営計画の最終年度である2016年12月期の業績は、基幹ブランドのポーラと育成ブランドのTHREE、DECENCIAが成長を牽引し、連結売上高は2,184億円(前期比101.7%)、連結営業利益269億円(前期比119.5%)となりました。また、前中期経営計画から新たに導入したROE目標については、順調な利益成長と株主還元の充実により当初目標値の8%を超過し、9.5%まで向上させています。
前中期経営計画の総括としては、消費税増税に伴う消費マインドの低下や、インバウンドを除く国内需要が横ばいという市場環境において、国内事業の収益構造を良化させ、7期連続での増収・営業増益の達成と、2020年長期ビジョンの達成に向けてはずみをつけることができました。

 

新中期経営計画について

当社グループでは、2010年に策定した2020年までの長期ビジョンを3つのステージに分けて展開しており、2017年からの新中期経営計画がラストステージとなります。まずはこの完遂が何より重要と考えております。具体的な取組みは以下のとおりです。

 

 

基幹ブランドの安定成長によるグループ集積の牽引:

ポーラでは、1月に、史上初となるシワを改善する効能の薬用化粧品「リンクルショット メディカル セラム」を発売しました。今後もエイジングケア、ホワイトニング領域において、同商品に続く差別性の高い商品の開発に取り組んでまいります。また、引き続きビューティーディレクターの育成に注力し、カウンセリング力やサービス品質を向上させ、2020年以降も安定成長できる地盤を整えます。
オルビスは、今期がブランド創業30周年の節目の年となります。1月に主力ラインである「アクアフォース」シリーズをフルリニューアルし、今後も限定商品などを順次投入することで、顧客単価の改善に取り組み、また、お客さまとのコンタクトポイントを増やしてまいります。

 

海外事業全体での黒字化必達:

前中期経営計画にて課題となった海外事業は、黒字化を最優先に取り組んでまいります。Jurliqueは、2017年下期以降、新商品の投入やサプライチェーンの再構築により、早期の利益改善を目指します。また、H2O PLUSは、北米にリソースを集中させ、リブランディングを成功させるためのマーケティング活動に注力します。ポーラ、オルビスブランドの海外事業は、ともに中国を重点国と定め、ポーラではハイプレステージチャネル、オルビスではECチャネルでの展開を進めてまいります。

 

育成ブランドの拡大成長と新規ブランド創出:

THREEとDECENCIAの両ブランドには、更なる成長と飛躍を期待しています。THREEは、今後も百貨店・セルフショップを中心に出店を継続し、年平均10%以上の売上拡大を目指します。DECENCIAは、認知度・ブランド力の強化に向けて、あらたに店舗展開を開始する予定です。
また、現在のブランドポートフォリオを補完し、将来の成長の芽となる新ブランド創出のための積極的な投資を実施します。将来的には、売上高50~100億円規模のシャープなブランドを複数創出することを計画しています。

 

配当性向を60%に引き上げ、株主還元を充実:

資本効率の向上と株主の皆さまへの利益還元につきましては、前中期経営計画以上に積極的に取り組み、ROEの目標値は2020年に12%、また、連結配当性向の基本方針を従来の「50%以上」から、2017年より「60%以上」に引き上げます。
2017年12月期の見通しにつきましては、連結売上高2,270億円(前期比103.9%)、連結営業利益310億円(前期比115.2%)とし、8期連続の増収・営業増益を見込んでいます。
また、配当は、個人の皆さまにより投資しやすい環境を整えることおよび株式の流動性を高め、株価の安定を図ることを目的に、当社株式を4分割することに伴い、年間55円(※株式分割後の1株あたり配当金)と増配を予定しています。


当社グループでは、上記中期経営計画の完遂に一丸となって取り組むとともに、次の節目となるグループ創業100周年にあたる2029年に向けた新たな長期ビジョンの議論を深め、今後も長期的な成長に向けて歩みを進めてまいります。

株主の皆さまにおかれましては、今後も末永く当社グループへのご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 

 

 

2017年3月
代表取締役社長
鈴木 郷史